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雨の中でも鮮やかに咲く紫陽花のように
雲の切れ間にたまに差し込む柔らかな陽のように
君が振り向く 君が微笑む 君が駆け寄ってくる
暗い部屋も湿った靴も心地よく感じる
寂しい
気付かなかった
すぐ目の前にも花が咲いてること
理想に燃えて輝く若き青春の日々
そんなのウソだった
君が教えてくれた
あの誰かの詩を胸に 歩き出すよ
雨が続くと体中から軋んだ音がする
一休みしてたまにバラして油でも注さなきゃ
こんな季節も春に浮かれて無理に背伸びをして
疲れてしまった緑たちには恵みの雨になる
切ない
知らなかった
涙がこんなにも温かいこと
心 亡くして
ずっと稲光に怯えた機械の僕だった
今は遠くで響く雷鳴に耳澄ませ
一人 夜を過ごすよ
悲しい
叫ばなかった
もう君の元には届きはしないと
振られて始めて分かる事もあるんだって
昔の歌が言う
僕が見つけたものは
心に空けられた穴ぼこ
心 亡くして
ずっと稲光に怯えた機械の僕だった
君が教えてくれた
あの誰かの詩を胸に 歩き出すよ