2006年08月29日

トリックスター

中学時代の友人A君は、
本当に滅茶滅茶な人でした。
友人という程、仲の良い間柄でもなくて
クラブが同じだったのと
共通の友人が居た事で一緒に帰っていた
それくらいの人だったんですが・・・

私はその子が苦手でした。
だって、本当にハチャメチャというか
トンでもない事ばっかりする人だったから。
彼の奇行の数々は
その友人から随分と聞かされていたけど
ちょっと着いていけないって話ばかりでした。
(ここには書けないですね。
 潔癖なネット市民には信じられない
 事だと思うから。)

私と居る時も、
とにかく乱暴な事ばかりしていた記憶があります。
田んぼでカエルを捕まえては殺したり
畑に入って、木の棒を振り回し
栽培しているタマネギをなぎ倒して回ったり。
ただ
単純に殺すのではなく
なんっちゅうんですかね・・・
面白い殺し方をするんです。
(説明が難しいんですが・・・)
だから
酷いとか止めろよとかは思うんですけど
その場で見ると思わず笑っちゃう、という。
(だから、先の友人に聞いた奇行も
 ネタとしては面白かったりする・・・)

そういう友人でした。

##
#
今振り返っても、
そのA君は、無茶苦茶なヤツだったと思う。
いくら「しょうがない中学男」だとしても
限度っていうものを越えていた、と思う。

でも
私自身に取っては、
そういう子と付き合っていた事自体は
良い事だったんじゃないか、と思うんです。
色々な意味で。
たとえば
私自身、それまでカエルを捕まえたり、とか
やった事なかったので
カエルが「背骨のある脊椎動物なんだ」って事
その時、始めて「実際に知った」し。
(ちなみに私はカエルを殺していませんよ、
 念のため。)
A君と遊ぶ事で
色々な経験は、出来たと思う。

善悪という点で言うなら
A君は、間違いなく「悪い子」でしたよ。
だけど・・・

良い子、良い人だけと付き合っていく事が
果たして「良い事」なんでしょうか?
ラベル:生命倫理
posted by めたか at 23:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 我思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少しお休みがあったようですが、また、精力的にエントリを書かれてますね。(僕も書きたいテーマはあるのですが、少しやる気が出てきません)

このエントリのタイトルの「トリックスター」にちょっと興味を覚えました。ある神話学者(名前がどうしても出てこないのですが)によると、神話に現れる「トリックスター」のキャラクター類型とは、2つの世界を行き来することのできるキャラクターなのだそうです。普通の人は行き来することの出来ない2つの世界を行き来して、人々が思いもつかないとっぴな行動で、英雄となっていくのだそうです。

めたかさんの友人A君は、めたかさんにとって、どんな2つの世界を行き来する人だったのか、興味を覚えました。

猫の話題に関する生命倫理のエントリとともに、興味深く読ませていただきました。
Posted by netwind at 2006年08月31日 20:20
ご無沙汰しています。
少し前の「休み」はホントに純粋に仕事が忙しすぎたから
でしたので
「ブログ疲れ」とかじゃなかったので
少し余裕が出てきたら書こうとは思っていました。
(ただ、間が空いちゃうと書くのがおっくうになっちゃいますね・・・)

タイトルの「トリックスター」は
私的には「自分とは相容れない価値観を感じさせてくれる存在」
という意味でつけたつもりです。
あんまし、トリックスターとかの教養はないんですけども。
(Wikipediaに書いてる事くらいで・・・)

生命倫理は、まだまだ続く予定です。
(今日はちょっと、お休みですが。)
Posted by めたか at 2006年09月01日 00:35
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