2004年05月13日

「バカの壁」詳細書評(連載、第一回)

前に
今さらながら『バカの壁』」という記事を書いていたんですが、
その時に
>GWにもう一度しっかり読み直してから、
>詳細な書評を書こうかなって思っています

>これ以上については機会を改めて書く

って書いていました。
それで、
詳細な書評を書いてみようかなって。
で、
いっぺんに書くのは大変なので、
少しずつ書いていきますね。

で、
2度読んで、はじめて読んだことになる
って事なので、もう一度読んだんですが、
感想は同じでしたね。
「バカの壁を説くこの本が、
 バカの壁に陥ってしまっている」
って事です。

ただ、
ろぷさんへの返事として追記したように、
「唯脳論」という視点や、
その元となってる科学観は、
知っておいて良いと思うんですね。
それが第一章にあるんで、
そこを詳細に解説してみようかなって。

で、

今日は第一章のみを表するんですが。
この章は、良いんですよね。
というか、
この本って、実はこの第一章だけを読めば充分でしょって思う。
(他は、下手すると有害ですらあるかも。)
この章のポイントは、
「バカの壁」という概念と、
科学の客観性・絶対性の否定
になるでしょう。
「バカの壁」は分かりやすいと思うんです。
だけど、
科学については、「え?」と思う人が多いかも。
でも、
私も、科学の捉え方としてはコレが合ってると思います。

つまり、
「反証主義」こそが科学の本質だって事ですね。
それは、
科学の歴史を見れば、
過去に「絶対」と信じられていた「科学」が、
新しく発見されたものによって覆され、
新しい化学の理論が打ち立てられてきた訳で、
なら、今の科学だってそうならない保証はないって、
ちょっと考えれば分かることなんですよ。

ただ、
この説明が親切じゃないし、
間に「客観」についての乱暴な議論が入っちゃうので、
ますます納得できないものになっちゃう・・・

ただ、
肝として言ってることは、
この章は大丈夫かなって思います。
特に
「科学は絶対でない」って事は、
知っておいてほしいな・・・
って、
これは書評と言うより単なる願望ですやん!
posted by めたか at 23:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『バカの壁』から科学の話
Excerpt: 13日に 『バカの壁』の第一章の書評を書いたんですが、 ちょっと説明不足だなって
Weblog: at most countable
Tracked: 2004-05-16 01:02
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