なかなか書けなかったテーマについて、
やっと切り口を見つけました。
これで、自分の中で問題が1つの糸に繋がった感じがしたので、
その線で、少しずつ書いていきます。
まず、つかみとして、この話から。
「大仏さまの鼻くそ」というお菓子(お土産?)の話は、
色々な人が記事にしていますよね。
(毎日の記事)
私、始めこのニュースについては、
いい感じの記事と
椋箚記の記事に
>昔、
>オールナイトニッポンで
>山梨の干しぶどうを「信玄の鼻くそ」と言って売り出そうって
>企画があったのを思い出しちゃいました。
とかいう呑気なコメントを入れたりしていたんです。
だけど、
椋箚記さんの記事を読んだときに、
「ひょっとして、ちょっと違うかも」って思っていたら、
次の記事を見かけたんですね。
「ハッピー・バースデー」はもう歌えない
このニュースに対しての評価は色々あるでしょうけど、
それより、
「商標登録ってこういう側面があるんだった」って事を
思い起こさせてくれたんですね。
例えば、
去年、「阪神優勝」を商標登録したっていう
ニュースがあったのを覚えておられますか?
なんか、おかしな話だなぁって思っていたんですが。
それで、
この問題について詳細に論じているテキストがあったんです。
言葉は誰のものか
これは、
言語学の専門家が言葉の面から
「著作権」「商標」について論じているんですけど。
実際の議論はリンク先を見ていただくとして、
注目したいポイントをいくつか挙げてみると
・著作権は元々、複製の権利として生まれたモノ
・商標は、そもそもは紛らわしい類似品を防ぐためのモノ
・ジャンルによって著作権の適応範囲が異なる
と言ったところでしょうか。
(リンク先は色々な問題を論じているだけあって、
ちょっと論点が整理できていなくて、
読んでると混乱しちゃうんですよねー。)
まあ、
言葉って側面からこういう問題を見ると、
「もっと自由に」ってなるでしょうけどね。
でも、
「アイデアの保護」という主張も理解できるし、
だから、このリンク先の著者の主張を
そのまま受け取れないとは思います。
けど、
「商標」ってモノには、そういうものはないので、
見直すべき「権利」なのかもしれませんね。
知的財産権については、
それを守るのが当然って考えるかもしれません。
だけど、
本当にそうだろうか?
そもそも、何のための権利だろうか、
という事まで掘り下げて考えることも、
必要なんじゃないかって、思うんです。
(特に、
「法学の側の人は既得権益を守るという
発想に立つことが多いように思います。」
という主張には耳を傾けても良いと思うんですが。)
***
この話で、もう一つ
くだらないことを思い出しました。
この「阪神優勝の商標登録」のニュースを聞いた時、
ちょうどホームページ開設の準備をしていたんですね。
で、
「ホームページのネタとして、
『阪神日本一』を商標登録しようとする、
体験ルポをやろうかな」
って考えたんですよー。
今みたいにブログをやっていたら、
やっていたかもしれません。
(考えると、
結構おもしろいネタになったんじゃないかって。
商標登録のやり方の勉強になるし、
とか・・・)
***
あ、
この記事はあくまでツカミね。
まだ糸口も出していませんから・・・
知的財産権は「知的財産を生み出す人のインセンティブを与える」ことと
「その知識が社会に広まって社会の厚生を上げる」という
相反する目的のトレードオフを解決するための権利だという
点はそのとおりだと思います。
その上で
> (特に、
> 「法学の側の人は既得権益を守るという
> 発想に立つことが多いように思います。」
> という主張には耳を傾けても良いと思うんですが。)
という点は、確かに僕もそう思っていたのですが、
たとえば小倉弁護士の
<a href="http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/05/post_1.html" rel="nofollow">http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/05/post_1.html</a>
というページのようにバランスの取れた人もいる
ということは、言えるのではないかと思います。
そうですね。
小倉弁護士のような方がたくさんおられるのは
わかっています。
ただ、
法学的な議論では、その傾向が強いってのは、
あるんかないかなって指摘だと思いますので。
(ただそれは、
実際に法律を作ってるのは法学者というより、
官僚だからって話は後で出てくるんですが)