日曜日の夜9時、日テレ系で放送しているんですが、
私はこの番組が好きで、結構見ています。
で、
この番組の名物というか売りというか、に、
レギュラー弁護士である
北村弁護士と丸山弁護士の「バトル」があります。
この二人、非常に仲が悪い、とされていて、
考え方や価値観が全然違っていて、
度々喧嘩をしている、ってなっています。
この二人、本当に仲が悪いのでしょうか?
それは分かりません。
でも、
北村弁護士の方が怒っている理由が
良く分かるなって時が度々あります。
というのは、
丸山弁護士って、本当に「詭弁」が多いんですね。
本論と関係ない事にうまーく話をすり替えてしまう。
北村弁護士が怒っている時は、
これを怒っている事が、度々あるんです。
例えば昨日(6月13日)は
「先週、実の妹と夫が浮気しても精神的損害が発生しない
と言っていて、
今週ビデオでは精神的損害が発生する、と言っている。
それはおかしい」
と丸山弁護士が北村弁護士を批判したのに対し、
「そもそも先週の話は今週の話と関係ない。
先週、私が言ったのは
『自分も浮気した妻が、夫の浮気相手が妹だったから、
と言って慰謝料を請求はできない』って事です。」
と怒っていました。
これに対し
「また先週の話をしている」
「自分が先週の話を持ち出したんじゃないか」
と。
これは、完全に丸山弁護士の方の「詭弁」に
怒っている、でしょう?
でも。
難しいなーって思うのは、
少なくとも「テレビ的」には、
そういうふうにはなっていないなって事も、
やっぱり多いんですね。
「北村弁護士が細かな事に大人げなく怒っている」
そんなふうに映っていたりする。
「正論」を貫くだけで勝てる訳じゃないんだなぁって、
そういう点でも「勉強になる」番組ですね。
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で、
詭弁と言えば、小泉首相なんです。
この人も本当に詭弁が多い。
例えば、政治評論家の森田実氏が
首相の詭弁を例を挙げて反論していますから、
ちょっと読んでみて下さい。
日本の責任者の立場の人が
「詭弁を弄する人」ってのは、
それなりに論理の勉強をしてきた人間としてはどうなのでしょう?
少なくとも私は、見過ごす事ができないです。
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最後に、
詭弁を見破るポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
(これで全てではないと思いますけど)
・質問の内容と答えの内容が対応しているか?
森田氏の文の最後の例はこれですね。
・ラベリング・レッテル貼りに気を付けろ!
相手をすぐに「法律バカで人の気持ちが分からない」とか言ったり、
「抵抗勢力」ってラベリングすると、
その先の議論ができなくなる、
いや、少なくとも周りに先入観を与える事ができます。
この手法はあちこちで使われていますから、
逆に「レッテル貼りをする人」を
先入観で見るくらいの方が健全かもしれません。
・ちゃんと相手の発言を正確に引用しているか?
相手の言ってない事を、さも言ったかのように言う言説には
注意が必要です。
巧妙なものになると
「そう言ってるのと同じだ」みたいにして
発言をチェックしても嘘がバレないようにするものもあるので、
注意が必要です。
(反論するなら別に「そう言ってるのと同じ」みたいに
言い換える必要は、ないんですよねー。
それをするって事は・・・)
・言葉の意味をその都度変える
論理のすり替えをする「切り替えポイント」で
この技術が使われる事が多いみたいです。
気をつけましょう。
詭弁の特徴 :
例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合
あなたが「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して
否定論者が…
1:事実に対して仮定を持ち出す
「犬は子供を産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」
2:ごくまれな反例をとりあげる
「だが、尻尾が2本ある犬が生まれることもある」
3:自分に有利な将来像を予想する
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」
4:主観で決め付ける
「犬自身が哺乳類であることを望むわけがない」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
「ところで、カモノハシは卵を産むのを知っているか?」
7:陰謀であると力説する
「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良い連中が画策した陰謀だ」
小泉の場合は、話を聞かないとか狂人のふり(?)をする、
が加わるので、もはや詭弁以下でしょう。
いつも詭弁に悪のりするマスコミも重罪です。
これはスゴく分かりやすい例ですね。
ありがとうございます。
小泉氏って、首相になる時の主張も詭弁でしたよね。
「自民党をぶっつぶす」
「私が首相になったからには、自民党はつぶれたも同然だ」
って感じで・・・
また、その当時コンビだった田中眞紀子も詭弁が上手だったし・・・
マスコミは、だから記者クラブなんだって。
ちなみに、
ディベートの必勝法は「相手を怒らせる事」だって
聞いた事があります。
そういう点で言えば、丸山弁護士は「上手い」です。
北村弁護士を怒らせる事ばっかり言ってるんだもん。
残念ながら、みんなテレビでディスカッションを
みたいと思っていないところが、丸山弁護士が
起用される理由だと思うんです。
非常に残念なことなんですが。
そういう番組多くないですか?
田原総一郎さんもひどい司会者だと思うけど、
エンターテイナーとしては一流かもしれません。
残念ながら、小泉人気もかなぁ。
テレビで視聴者が「ディスカッション」を見たいと思っている、
なんて事は稀でしょうねー。
それに、「議論」と「喧嘩」をイコールくらいに思っている人も多そうです。
(だから「議論」イコール「ディベート」と思っているかも。)
丸山弁護士は、そういう意味で「ディベート」で勝っている、と言えるかも、です。
人気があるのは
「弁護士とは思えない、その辺のおっちゃんみたいな雰囲気」でしょうね。
小泉人気については、
鴻上尚史さんは
「多くの人が小泉さんに共感したから」と説明していました。
なんか、中間管理職(的立場)の人の心情と
リンクしちゃったみたいなんですね、彼の言動が。
森の弟分、なんだけどなぁ・・・