めたかです。
(かなりキレ気味。問い合わせの返事もまだないし!
今月中に何もなければ、
ホント、ブログ人やめるからね!)
で、今日はちょっと毛色の変わった話を。
学問の世界で、ちょっと大変な事が起こっているんです。
日本学会事務センターというのは、
リンク先にもあるように、
日本の多くの学会の事務を請け負っている機関です。
・・・というか、
「学会」って何かってのが、まず必要、ですよね?
学会というのは、平たく言えば学者の集まりです。
ある分野の学者(に限らないんですが、一応)が集まって
作った機関が「学会」で、
そこで、普通、一年に一回、発表会を開いたり
(年会と言います。通称学会)
機関誌を出したり、するんです。
学問における「新しい発見」は、
この発表会や機関誌で発表され(論文と言います)
そこで、様々な批判を受けながら、妥当かどうか判断されます。
(もちろん、海外の学会や機関誌に発表もしますし、
外国の学者が日本で発表することもあります。
まあ、学会発表は日本で、論文投稿は海外に、
というのが普通かな。)
そういう「学会」は、
なんだかんだ言って学者さんの集まりです。
研究が本文の学者さんですから、
その運営は大変ですね。
規模の大きな学会なら、専門の職員を雇う事もできますが、
そうでない学会の場合、
運営を委託する事になるんですね。
その専門の機関が、この「日本学会センター」なんです。
それが破産してしまった、という事なんですが、
それがちょっと「おいおい!」って話、なんですよ。
とりあえず、
一番丁寧に説明してるのが
この読売の記事ですね。
これと、
共同通信の次の3つの記事を読むと・・・
財団が預かり金16億円流用 日本学会事務センター
民事再生法適用認められず 流用発覚の学会センター
学会事務センターが破産 東京地裁が管財人選任
なんでも、
まず、この「学会事務センター」が
各学会からの「預かり金」を、勝手に使い込んでいた、
という「事件」が発覚した訳ですね。
この「預かり金」というのは・・・
要するに、学会事務センターは、
各学会のお金の管理を委託されていた訳です。
それぞれの学会は、赤字でない限り、
残金ってのがありますよね。
それは、各学会のお金なんですが・・・
そのお金を、
学会事務センターが、自分のビルを建てたりしてできた
借金の返済に勝手に使ってしまった、と言う訳です。
それが発覚した上で、
しかも、結局借金過多で、破産・・・
この機関、
文科省所管の公益法人なんですね。
要するに、天下り機関って事なのかな。
それが、こんな事をして・・・
って事なので、
文部科学省がどう落とし前をつけるのか?
個人的に注目したいなって思っています。
(でも、文科省のホームページに
この件の記述は全く見られなかった。
プレスリリースもしてないのか?)
これ、結構、影響出るみたいなんですね。
大きな学会は関係ないみたいなんですが、
日本にはたくさん学会があって、
独自で事務のできない学会は、
多分ここに事務を委託している。
そういう所は、
年会の開催とかに、影響がでてきてしまうでしょう。
(例えば、開催にその預かり金をあてにしていた学会も、
きっとあるでしょう。)
だけど、
HPを見ても、どの学会が委託しているか、
のリストは見つけられなかったんです。
(だから、
どういう所に影響が出るのか、分からなかった。
文系も関係あるのかな、コレ・・・)
うーん、大丈夫なのかなー。
とりあえず、今の私にはあまり影響のない話ではあるんですが。
でも
日本の学術振興、つまり学問の発展には、
間違いなく足をひっぱりますよ。
(なんで、日本の学問の足を引っ張りたい
どこかの国の陰謀じゃないかって
半ば冗談で言ってる人もいたりして・・・)
科学技術を振興してそれで立国しよう、
なんて偉そうな事を言っていたのに、
この体たらく。
とりあえず、
一般の人の多くは知らない話だと思いますので、
このブログに書いておこうと思います。