オーストラリアに2度、負けるかね?
3回の1アウト3塁、これが全てでしょう。
しかし、相手チームの研究をどれだけやっていたか、疑問ですよ。
中畑さんって、監督経験ないですよね、
それがいきなり、一番大事な監督を任せるって、
酷じゃありません?
まぁ、分析は良いですわ。
他にたくさん、書かれているようですし。
愚痴はこの辺にして、本編にいきましょう。
いつも見ている大西 宏のマーケティング・エッセンスに
組織DNAが企業を動かす - メガバンク統合の謎解き
という記事が載っていました。
記事内容自体は、いつもどおり「なるほどなぁ」だったんですが、
(「与し易し」だからなんですね。へぇ。)
冒頭の、遺伝子とかミームとかの内容が、
生物プロパーとしては一言言っておいた方が良いなぁ
と思ったので。
で、コメント欄に書くには長くなるので、記事にしました。
(ブログの趣旨とも合ってるし・・・)
えっと、
専門ではない方としては仕方が無いと思うんですが、
明らかな「間違い」なのは、この部分なんですね。
>また遺伝子は文化というべき「ミーム」を持っており、
>遺伝子そのものが自己増殖しようとするだけでなく
>「ミーム」を複製し、文化を伝えていくそうです。
まず、「ミーム」というのに誤解があるようです。
ミームというのは、「遺伝子」が持っているものではないんです。
遺伝子とは、基本的に何の関係もない。
ミームとは(ウィキペディアより)
>ミーム(meme)とは、
>文化が「変異」「遺伝(伝達)」し「選択(淘汰)」される様子を
>進化になぞらえたとき、遺伝子に相当する仮想の主体である。
つまり、
遺伝子からの「類推」で出てきた概念、なんですね。
「文化にも遺伝子のようなものがあるだろう」って事で、
考えられたものでして。
まず、その事を指摘しておきます。
あと、
ここからは私見ですが、
この「ミーム」の元になった「利己的遺伝子」自体が
学問的な仮説というより「たとえ話」だと思っています。
>生物は遺伝子のたんなる乗り物(ヴィークル)に過ぎず
の部分、これは、
「学問的概念」というより、単なる「見立て」ですよね。
学問的には、
「進化の自然淘汰は遺伝子レベルで起こる」
そう考えると、説明がしやすいってレベルの話だと思います。
「利己的遺伝子」は、
元々、生物の「利他的行動」を進化論で説明するために出てきたものです。
具体例はリンク先を見て頂きたいのですが、
「そういう性質を持つものが生き残った」という話なんですね、進化論って。
それを、
擬人的なたとえで表現したのが、目新しかった、というものなので。
あと、
これは関係ないですが、
コメント欄の「DNA(遺伝子)」と「血筋」って、
同じ概念と考えて良いと思います。
血液型は遺伝子で決りますから。
以上であります。
なんか、揚げ足取りっぽくなって心苦しいんですが、
利己的遺伝子関連では、こういう誤解が多いので、
生物の専門教育を受けた人間として、
ちゃんと説明しておく義務があると常々思っていますので、
細かな話ですが、述べさせて頂きました。
僕の理解では、遺伝子というのは1)コピーがおこる、2)時々コピーミスする、3)適応できないコピーミスは(本体が死ぬので)、次世代に伝わる可能性が少ない、という性質を持っていること、決して“意思”を持っているわけではないが(当たり前かな)、利己的に「見立て」ることができる、という理解なのですが、これでいいんでしょうか。
だから、
この「利己的遺伝子」の話も、たとえ話の妥当性で書いたとおりだって思うんですよ。
分かりやすくなるけど、誤解も生みやすくなる、という。
そこだけ気をつければ良いんじゃないかってのが私の考えです。
(利己的遺伝子に関しては、批判的な学者も多いみたいですよ。
あ、私は学者じゃないですが)