色々と議論すべき事が、ありますねー。
なんか私、話題についていけていないです。
まあでも、
私なりのペースで、ボチボチやっていきます。
とんでもない遅レスもあるかもしれませんが、
気長におつきあい下さい。
読売新聞による文春広告黒塗り事件について、
あざらしサラダさんの
読売新聞の広告問題について考えるで
「紙面と広告は別なのでは?」という視点について
考察しています。
元々はdawnさんの読売新聞の広告問題から
出された視点だそうで、
「紙面を作る編集局」と、
「広告を集める営業局」とが独立していないと、
色々とマズい事がある
(例として
「広告を出してる企業が編集に圧力をかける」
「記事をネタに広告営業をする」
という場合があげられています。
・・・こう書いて気になったんですが、
どっちも「営業が編集を利用」ってケースですよね。
今回の読売のケースは
「編集が営業を利用」ってケースじゃないですか?)
という問題意識が根っこだって事ですね。
それに対してあざらしサラダさんでは
>今回問題視しているのは、
>オリジナルの広告を読売新聞にとって
>都合のいい表現に「改竄」したこと
と、まとめています。
それをうけて
「(広告を)載せなければよかった」のか
って事も、考察されていますね。
でも、
「広告を受けなければ問題はなかった」のなら、
「改竄」したことも、
「文春が納得していれば良いのではないか?」
って考える事も、できるかもしれません。
要するに、
「当事者同士の問題だ」って事で。
でも、
なんか納得できないよなぁって事も思うんです。
その「納得できない気持ち」を
ちょっと掘り下げてみます。
簡単に言うと
「記事」と「広告」を区別しようって意見には反対はしない。
でも、
「異なる倫理基準」があったにせよ、
広告の掲載基準についても、報道機関としての、
それなりの公平さや透明性、
論理性や一貫性は要求されるのではないか。
という事なんですよね。
だって、
どちらも「同じ新聞紙面」なんですから。
例えば、
広告に掲載されている情報が、
「事実と反する事」だったから、
「改竄」する、または掲載を拒否する、というのなら、
他の「事実と反する広告」についても
公平に掲載しないように、するのか? って事なんですよね。
さすがに、そんな事はやってられない、と思うんです。
そういう意味で、
「広告」は「記事」とは異なる「倫理基準」を持っている、
と言えそうです。
つまり、
「記事」では、その情報の「正しさ」について
新聞社が保証するってなるんですけど
(だからこそ、「事実と反する事」は載せないってのは
むしろ当然って場合も、あるでしょう)
「広告」では、そういう事は要求されていないって思うんです。
(もちろん、「倫理基準」のよって、
ちゃんと「審査」して掲載拒否や
「改竄」が必要な場合もあるでしょう。
例えば、「個人のプライバシーを侵害する場合」とか・・・)
今回の、大きな問題点と言えるのは、
単なる「改竄」とか「掲載拒否」とかの問題ではなくて、
読売が「事実と反する」としている情報が、
読売自身の利害に大きく関係しているって事でしょう。
そういう「自分の都合」で「改竄」とか「掲載拒否」をするのは、
公平さに欠くのではないか?
多くの人が、今回の件で読売を批判しているのは、
そういう意味なのではないでしょうか?
だから、
「記事」と「広告」を区別するべきって事は、納得します。
でも、
その事をもって、
「今回の読売批判は違ってるのではないか」という主張は、
私は成り立たないって、思うんです。
新聞って、一応、
「公共性の高いもの」と見なされてるって思うんですね。
だからこそ、
「記事に高い倫理基準が要求されている」って思いますし。
でも、
それなら、「同じ新聞紙面」である広告についても、
その掲載基準については、
意味合いは違うにしても、
それなりにちゃんとした「倫理基準」は求められるのではないでしょうか?
(だから、
私もdawnさんの追記には賛成します。)
少し書き足しますと、
「広告に収入に依存している構造」が問題って事も、
あるとは思いますけど
(そういう問題意識で作られたメディアが
「週刊金曜日」だったりするんですが・・・苦笑)
もっと問題なのは、
「公平で明確な基準を透明に運用していない」
って事なんじゃないかってのが、
この記事の趣旨になります。
trackback有難うございました。
私も「今回の読売批判は違ってるのではないか」とは思っていないのです。おっしゃられるように「広告収入に依存している構造」が問題であり、そのような構造が当たり前だと思ってしまうところが問題ではないのかなと思っております。もうひとつ「報道と広告」と云う内容のものも書いてみました。私も何だかぼんやりと変だなと思いながら、まとまりのないものしか書いていないので、色々とご意見をお願い致します。Dawnより
>私も「今回の読売批判は違ってるのではないか」とは思っていないのです。
了解しました。
>そのような構造が当たり前だと思ってしまうところが問題ではないのかなと思っております。
私も同意します。
大切なのは、
「当たり前」とされている事にも、ちゃんと疑問を持って、
一つ一つ考えていく事、ですよね。
「報道と広告」も読ませて頂いています。
系列については、機会があれば取り上げようと思ってるんですが
(HPの目次にも書いています)
ヤバいですかね?
系列の件について、某教授は「審議会等公の場で問題すると全マスコミに干されてしまうので勘弁してくれ」と話してました。ま、私ごときが問題にしても無視されるだけですが(笑)、社会的な立場のある方は注意が必要なのでしょう。dawnより
なるほど、じゃぁ、ブログで書いてる分には問題はなさそうって事ですね(笑)
でも、
大学教授ですら、マスコミには逆らえないんですか、
(大学の教官は身分保障があるのだから突っ張って頂きたいものですが(苦笑))
相当に根は深そうです。