2004年10月29日

タバコの問題からモラルについて考える

今回のブロガー新聞へのツッコミ
(すみませんねぇ)
の続き、であります。
今回、題材として出すのはタバコです。
タバコのマナーの問題から、モラルについて、
考察してみたいって事です。


本当にモラルは低下しているのか?



まず、
モラルの問題を話すとき、
「モラルは低下してきている」って事で話をされるんですよね。
大西さんとかもそうだし。
だけど、
私は、そんな単純な問題なのかなぁって思うんです。

例えば、
タバコのモラルって、昔はもっと酷かったって思います。
というか、
許されていたって言うべきでしょうかね。
単純に「禁煙の場所」が増えたって面も、あるとは思いますが。

私は喉が弱く、タバコの煙が非常に苦手です。
タバコの煙が原因で体調を壊す事も、度々です。
冬などは、煙を吸わされてしまうと
決まって風邪をひきました。
(今は、ビタミンCを大量に取って休めば
 ひかずに済むって発見したので大丈夫ですが)
そんな「タバコに弱い体質の人間」にとって、
最近は、随分と暮らし易くなってきたって思います。
確かに、
「禁煙の場所が増えて分煙が進んだ」事も大きいですけど、
タバコを吸う人自体に、
「吸わない人の多くにとって煙は迷惑なものなんだ」
って事が、浸透して来た事も大きいです。
(それでも、まだまだ酷い人、多いですけどね・・・)

昔は全然、気を使ってもらえなかったですよ。
それどころか、
「我慢するのが当然だ」って感じでした。
皆さん、どんな場所でも平気で吸っていましたからね。
それを嫌がる事自体が「失礼な事」とされていましたし。
(本当に煙に弱くて体調を崩すんだとしても)

こういう事例を知っている身としては、
「モラルが低下している」って言い分には、
承服しかねるものが、あるんです。
いや、
「現在のモラルの状況が良くない」ってのは、
その通りだと思います、
でも、
「昔だって、決して幸福な状態なんかじゃ、なかった」
って、思う訳で。

つまり、
「昔は、全体の価値観が一定していて
 モラルは良かった」
って事の裏に、
タバコの煙が苦手な人間のように、
「虐げられていた人」ってのが、
色々といたんじゃないかって思うんです。
例えば女性とか、弱い立場の人間が、
本当に思いやられていたのかって言うと、
大いに疑問な場面があったハズだぞって
思うんです。
(例を挙げるとセクハラとか・・・)

「価値観が多様ではなかった」
って部分の陰に、
「多様な価値観を押さえつけていた部分」
ってのは、なかっただろうか?
そういう疑問も、私にはある。
つまり
現在は、一様な価値観で押し付ける事ができなくなって、
多様な価値観が混在しているために、
(価値観が基となっている)モラルについても、
混乱した状況になっているだけだ
そう捉える事だって、できるような気もするんです。


一方の価値観でもう一方を裁くのは?



さて、
私はこのように、タバコが非常に苦手な人間ですので、
現在の状況は歓迎すべき事なんですけど、
でも一方で、
今の「嫌煙権運動」には、過剰なものがあるって指摘も、
否定できないなって思っています。
いや、
本当に迷惑なんですよ、タバコの煙。
なんで、心情的には共感できるんです、だけど、
あまりに喫煙者を悪者にし過ぎているなって。

確かに、
文句を言ってる喫煙者って、
単なるわがままって面も多いと思う。
ですけど、
それまで、その「わがままな価値観」が認められてきた
って事も、ある訳で。
それを急に否定するってのは、
「一方の価値観で別の価値観を否定する事」
じゃないかなって。
それだと、
「否定される側の価値観」にすれば、
抵抗するのはしょうがないんじゃないかって思うんです。


###
タバコを題材にモラルについて、
・昔の方が酷かったって側面

・別の価値観を否定する側面
について、述べてきました。
まぁ、この事例に関しては、
私のこの切り取り方自体が
「一方的な見方」でもあるとは思います。
でも、
モラルって事を言う際に、
なんか前提とされてしまってる事にも、
疑問を差し挟む事はできるって事は、
ご理解頂ければって思うんです。


posted by めたか at 20:09| Comment(5) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
喫煙者に多少なりとも寛大なご発言、有難うございます。我儘は十分自覚しております(笑)。
灰皿のないところでも平気で吸うような喫煙者が、他の喫煙者の肩身まで狭くしているので、困るのですよ。Dawnより
Posted by Dawn at 2004年10月30日 08:47
すごく納得。昔は良かったときれいな部分だけが残りますが、嫌な部分も相当あったはず。それを表明することも許されない空気(戦前の事でなく戦後の70年代位までの事)があって我慢を強いられたのはタバコの事だけとは限らないと思います。それを思えば今はいい時代になった。それと引替えにモラルの低下と言われる現象にあっているとも思います。モラルが分散化したと言ってもいいのかもしれませんネ。
Posted by hasenka at 2004年10月30日 09:54
コメントありがとうございます。

Dawn さん>
タバコを吸っている人にも色々いるのに、
みんな一緒にして論じてしまう事も、問題なんでしょうね。
(そしてこれも、タバコだけの問題ではないと思う)

hasenka さん>
「モラルが分散化」って上手い言い方ですね。
そういう側面も絶対にあると思っています。
Posted by めたか at 2004年10月30日 12:53
喫煙者に対する風当たりの強まりを受け, モラルの高い人ほど公共の場で吸う事を控え,
自分の行為が他者にもたらす影響を自覚できない (マナ-の悪い) 輩は そのまま残った結果,
目立つ場所で見受けられる相対的なパ-センテ-ジだけ上がったと言う解釈もあるかな??なんて,
ふと頭をよぎりました.
Posted by aioka at 2004年10月31日 02:13
コメントありがとうございます。
あ、それは絶対ありますよね! うん、
そういう部分はきっと、ある。

でも、
昔は、そんな「モラルの高い人」も、非喫煙者の迷惑を思いやる事ができなかった
って事も、言えそうです。
Posted by めたか at 2004年10月31日 07:23
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