「日本は哀れな国…」の記事のコメント欄に
次のような事を書きました。
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うーん・・・
ちょっとね、ガ島通信さんの態度も、
感情的すぎるんじゃないでしょうか。
いや、分かるんです、
私も朝のニュースでその会見の場面を見て
不愉快な気持ちになりましたし、
近い事は、思いました。
でも・・・
だからと言って、それで「差別主義者」にまでなってしまうのは・・・
相手が感情的な敵意で接するからと言って、
自分たちも同じように接して行くとすれば、
「溝」は益々、深まるばかりだと思うんです。
(イスラエルとパレスチナの関係が他人事じゃないですよ、
それじゃ。)
こういう時こそ、冷静になって、
どうすれば溝を埋めて行く事ができるかを、
こちらの方から考え、働きかけて行く方が、
後に後悔しないんじゃないかと私は思う。
もちろん、
相手の言いなりになる必要なんてないし、
向こうの非は、
それはそれで指摘していけば良いと思うんですけどね。
こっちが「感情をぶつけ」てはダメなんじゃないかって。
お願いします。冷静になって下さい。
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(このコメントは、
ガ島通信さんが追記する前に書いたものです。)
カッコつけて書いていますが、
でも、正直に白状すれば、
私も、朝のニュースで記者会見を見て、
非常に不快に感じていましたし、
実際「あれはないよね」と話題にもしていたんです。
ガ島通信さんの記事を見て、
逆に、私自身が気づいてしまった、というのが、
実際の所なんです。
多分、私も、
ガ島通信さんと同じくらい、ムカついていたと思います。
だから、
ガ島通信さんに「冷静に」って言う資格は、
少なくとも私には、ないんですよね。
だけど。
そういう感情的な反応は間違いだって事が
おかげではっきりと分かりました。
その上で、
ちょっと考えた事があるんです。
なんで、私は、それほどまでムカついてしまったんだろう?
つまり、
自分自身の「ムカつき」の原因を
内省してみようと、思ったんです。
どうして
「日本は哀れな国だ」
「外国人には日本に来るなと言いたい」
「日本で働くことはロボットになること」
とか言われて、ムカついてしまったのか。
それは、
当たってる所があると思ってるからじゃ、ないかなって。
だって、
これが全くの頓珍漢な事だったとしたなら、
少なくとも私自身が、違ってると思っていたのなら、
そんなにムカつかなかったんじゃないかって思う。
キョトンとしただけ、じゃないかって。
少なくとも感情的な反発は、起こさなかったでしょう。
そうじゃなく、
私自身が、日本は優しさの欠けた哀れな国で、
そこで働く事はロボットになるって側面があって、
外国人に冷たい、そういう国だって自覚があるから、
その事に、私自身が辛いって思ってるから、
だから、
ああいう言い草に
「じゃあ、日本に居ないとイケナイ私たちは
どうすれば良いんだよっ!
私たちの気持ちを考えたのか?」
みたいな反発が、起こってしまったんじゃないか・・・
少なくとも、私自身は、そうだなって、思ったんです。
そして。
だとするなら、それは「怒り」の向ける場所が、
間違っている、と思いました。
だって、
日本に生きる苦しさとか悲しさとかは、
この在日韓国人2世の人のせいじゃないんですから。
もちろん、
こんな私たちの気持ちを考えない言い草をした人への怒りは、
当然あります、でも、
巻き起こった痛みや怒りの根本にある事の
原因は、この人のせいじゃ、ない。
(そして、
この在日韓国人2世の人も「怒りの向け先」が
間違っているんです。)
本当に怒りを向けないとイケナイところと、
無関係にいがみ合ってるって構図は、
すごく不幸だなぁって私は、思う。
そして、
そういう構図に気づいて行くって事が
「メディアリテラシー」じゃないかなって
私は思うんです。
#ちなみに
#私は実は「在日の人も公務員の幹部になれるべき」
#というのは、必ずしも正しいとは限らないと思ってます。
#つまり、
#原告の主張を全面的に支持してる訳じゃ、ない。
#日本という国をどうしていくか、という枠内で、
#議論していくべき課題じゃ、ないかなって。
参考:NHKの問題にふれて
>かんがえてほしいことは、この苛立ちや反感の底にある
>閉塞感や現状への不満が、ほんとうはどこに向けられる
>べきものか、ということなのだ。
>公共の放送局が「報道」という公共の役割を放棄し、
>また言論の表明という役割まで忘れ去って、
>自己(組織)の弁明だけを放送し続ける無残な映像は、
>自己の利益と安全の確保しかかんがえられなくなって
>しまった、現在の日本の人々の心の姿を投影した
>もののようにおもえたからだ。
弱者に関してもそう。
そうですか。
では何故、 pai さんは、その事を
わざわざここに書き込みたくなったのでしょう。
それを内省してみて下さい。
私も正直言うと、あの発言には違和感を覚えました。しかし同様に、最高裁の判決にも違和感を覚えます。
本来は司法判断が適切かを問わなければならない問題にもかかわらず、個人的な感情論が沸きあがるような報道の仕方をしてしまったマスコミの報道姿勢に問題があるような気がします。
そうですね。
報道の方にも問題は大きいと思います。
ガ島通信さんの所にトラックバックのあった
こちらの記事が、そういう指摘をしているんですが
<a href="http://newsnews.exblog.jp/458712" rel="nofollow">http://newsnews.exblog.jp/458712</a>
報道の「会見」って、確かにある部分を切り取ったモノって
言えますよね。
ただ、
報道とか、ガ島通信さんの姿勢とかを抜きにして、
「最高裁の判決」の本質の方を考えるとすれば、
この問題って、そもそも「裁判」で判断すべき事項なのか
ってのが、
私としては疑問に思いますね。
これって、政治の場で話し合うべき事項じゃないでしょうか。
まぁ、「政治の場」が、ちゃんとした「議論の場」として
機能していないってのが、
こういう事が「裁判」に持ち込まれてしまう原因かなって
思っているんですが・・・
ですから「哀れだ」とか「行くな」とか「働いている奴らはロボットだ」とかは、根拠のない冒涜に感じます。
少なくとも、金銭的リスクをなんら負うことなく、他人の金で先人や同僚の力を借りながら開発した成果を、全て自分のものであると主張するような盗人に言われる覚えは無い。
そう思ったので、非常に腹が立ちました。
スゴく長くなっちゃいそうなので
新たな記事を書く事で返事と変えさせて頂きますね。
記者会見のコメント、その大元の事件を取り違えておりました・・・(涙)
私、ずばり「青色RED特許」の話と完璧に取り違えておりました。これって、あれですよね、東京都の上級職に国籍規定があることが合憲とされた件ですよね。
まいった・・・
思いっきり頓珍漢な返答だと思った人もいれば、事件を正しく理解している人には、非常に不愉快に感じた人もいると思います。
自分のBLOGならまだしも、他人のBLOGで、なんとも恥ずかしい。。。
めたかさん、あと、読者の皆さん、申し訳ありませんでした。
私、事件を訂正した後のコメントを書きますと、記者会見にむかつきはしませんでしたが、最高裁判決は妥当だと思っています。
と言うよりも、国、地方を問わず、正規の公務員職には、ナショナルセキュリティと言う観点から国籍規定があっても問題ないとすら思ってます。ただ、地域密着型の地方行政においては、地域に外国人が多ければ言葉の問題一つとっても、外国籍の人を雇用した方が利便性が高い場合があるでしょう。その部分について、正規に雇用したり、特別職として雇用するのは、ありだと思います。
いやぁ、、、本当に申し訳ありませんでした。
そして、ほっとしました。
というか、冷静になれば私も話を取り違えてる事くらい
気付けって話ですねぇ^^;;
で、「青色RED特許」の話と読み替えたなら、
仰ってる事は、至極真っ当な事だと思います。
まぁ、私は中村氏に対する思いには色々とありますので、
全面的に賛同って訳でもないんですけどね。
あと、
公務員の方の話については、ホントその通りでして、
最高裁判決って地方自治体の裁量を認めたって
読む事もできる訳で。
だから、それぞれの地方自治体で考えれば良い問題
ではないか、と。