2005年02月26日

[at]I Have a Dream(井川・上原問題総括)

アンガールズって広島ファンだったんですね。
めたかです。
(いや、ホントはこっちを貼っておく方が普通でしょうけど・・・)


ホント、前々からずっとずっと
この問題については書かないとイケナイなって
思ってはいたんです。
手帳にはこの問題についてのポイントが
汚い字で色々と書かれていますし、
色々な野球ブログでこの問題を扱ってる記事に
「頭の整理」とか称して、色々とコメントさせて頂いたり
していました。

メジャー志願者多発に想うこと

続・ジャイアンツ上原投手の移籍問題を考える??少し長めのコメント・レス

他にも、カネシゲタカシ監督の以下の文章は
参考にしていました。

メジャーを志す選手に文句が言いたい。

プロ野球を愛する者として、井川慶投手に真っ向から対立する。

「日本野球だって決してメジャーに負けていない」〜川上憲伸殿。僕はこの感謝を一生忘れません。

上原メジャー志願 「もう日本野球は、おる奴だけでがんばろうや」と思う僕

上原のポスティング問題と、選手サイン入りカード・ヤフオク転売問題の本質は同じかもしれない。


それで、
ここからは
「論点」を網羅するよりも、私がずっと考えていた事を
書いていこうと思います。
かなり独断の入った事を書いていきますので、
もっと「まとめ」的な事なら
カネシゲタカシ監督の下記記事を参考にして下さい。

上原メジャー騒動第1ラウンド終結。井川も上原もイチローも自分も、結局みんなこどもなのだろう。

まず、ですねー、
監督を含め、この問題について色々と書いておられる方々の
ご意見をある種ひっくり返してしまうような事を
書いてしまいましょう。
(もちろん後で、引き戻すのですが・・・)

私は、この問題について、
ファンの立場から選手に対して「理を説く」のは
ちょっと違うのではないか、と思っているのです。
確かに、井川選手も上原選手も、
客観的に言えば「我がまま」だと私も思う。
だけど、
ファンの立場から、選手にそうやって「説教」するのって、
違うのではないかなって思うのです。
(もっと言えば、
 球団の人間は、言うべきだとは思いますけども、
 「メディアを使って」言うべきじゃ、ないですよね。
 ・・・星野SDに対して言ってるのですよ。)

ファンが選手に対して言える事は、
「説教」とかではなく、泣き落としなんじゃないかって、
私は思っているのです。
そんなね、
ファンって、選手に対して「こうすべきだ」なんて
言える立場なんかじゃないって。
でも、
「行かないでくれ」って事は
そういう感情は、ぶつけても良いと思うんですね。
ファンが選手に対して出来る事って、
結局は、それだけじゃないのでしょうか。


でも、
この問題って、そんな簡単に割り切れる問題じゃぁ、
ないんですよね・・・


この問題が「難しい」のは
単にこの問題・選手のメジャー希望ってだけの問題じゃ
ないからだと思うんです。
そうではなく、日本のプロ野球全体の問題と
深く深く、関わっているから、ではないでしょうか。
その「日本のプロ野球全体の問題」って
去年の合併騒動でイヤでも突きつけられた訳で、
色々、ホント色々と考えさせられました。
きっと、選手の方々も、色々と考えたと思いますし、
「プロ野球の未来」のために、ストもし、
それを私たちファンも支持するって事がありましたよね。

ただ。
合併騒動や、その根底にある「プロ球団の経営問題」の陰には
「日本のプロ野球が
 メジャーの下部組織にされてしまうかもしれない」
という危機があると思う。
いや、実際にされつつあるんですよね、
選手の流出という事も、その1つですし、
「市場」としても、かなり食われてきています。
(実際、パリーグよりヤンキースの試合の方が
 テレビ放映が多かったりしますし・・・)
このままだと、日本のプロ野球がどんどんやせ細っていって
本当に「1リーグ、8チーム」とかでやらないと
いけなくなってしまうかもしれない、
ある程度、真面目に、この問題を考えた事のある人なら、
この危惧は決して冗談ではないとは思う。
(もちろん、
 「メジャーの下部」でも良いから、ローカルリーグとして
 生き残りの道を探るべきだって考え方も、
 あると思います。
 その是非についてはココでは問わず、先に進めますね。)

だから、
メジャー行きを希望する選手に対して、
「裏切り者」みたいな感情を持ってしまうのは、
こういう背景事情があるのではないでしょうか?
去年、日本の野球を良くするために、どうすれば良いか、を
いっぱい考えたんじゃないのって。
ファンと選手たち、一緒になって
闘ったんじゃないのって。
それは、なんだったの?
そう、思ってしまうのです。


いや、こんな「評論家ふうの言い方」ではなく、
もっとファンとしての生理に正直に言葉を吐きましょう。

野球ファンとして、
井川選手・上原選手の流出や、その件の言動について
どうしても認められないのは、次の1点なんです。
それは
「NPBよりメジャーが上のレベルのリーグである」という事。

この事を受け入れたとすれば、
彼らの「挑戦」を、心から応援できると思う。
もちろん、寂しい気持ちはありますよ、
でも、
好きな選手の「夢」を応援したいって気持ちもありますし、
だから、
最終的には「応援しよう」って気持ちになれるって思う。

だけど、
「日本のプロ野球よりメジャーリーグのレベルが上」って
認められないから、
認めたくないから、
だから、彼らの「挑戦」を支持できないんです。
支持してしまったなら、
「メジャーが上」って認めてしまう事になるから・・・
(この辺が、サッカーの事情との違いだと思いますよ。)
これを認めてしまったのなら、
先の
「日本のプロ野球が
 メジャーの下部組織にされてしまうかもしれない」
という危機が現実になってしまうって事も、思うんです。

そして、
実際に今なら、メジャーには負けてないって思いますよ。
その事は、これまでに実際にメジャーに行った選手たちが
示してくれたって思います。
今までにメジャーに行った選手は、日本のプロ野球のレベルが
メジャーに決して劣ってはいない、という事を示すために、
そういう気概で海を渡ったって思っています。
少なくとも私は、そういう気持ちで見送ってきました。
だから、
これからメジャーに行こうという選手自身が
「メジャーがレベルが上」と言ってしまっているのは、
とても辛いのです。
(清原選手が上原選手に
 「メジャーへ行って『たいしたことなかった』
  と言って帰ってきてほしい」
 とエールを送っていたのは、
 きっと私と同じ気持ちなんだって思う。)


ただし。
私は「日本のプロ野球のレベルはメジャーに負けていない」
って何度も言っています、けども、
それは「選手のプレーのレベル」の話であって、
それ以外の点については、まだまだ
メジャーに見習うべき事が多いって思っています。
というか、「それ以外の点」については
まだまだ、日本のプロ野球は「メジャーリーグの下」
なんですよね。
はっきり言って、ぼろ負けでしょう。
選手が気持ちよくプレーするための、
設備も、制度も、環境も、メジャーに劣っている訳で。
例えば
近鉄OB村田辰美さんは、
メジャー移籍希望の件について、こういう指摘をしているんです。
1月22日メジャーへなぜ急ぐか?
つまり、NPBとメジャーとでは、
選手の年金制度が格段に異なっているそうで、
それもメジャー流出の一因になっているのではって事ですね。

だから、
メジャーを希望する選手に「行くな」と言う事は、
こういう「制度や環境で遅れた球界に居ろ」と言う事なんだ
って事は、認識しておかないとイケナイのではって
私、思うんです。
そして、
こういう「日本の球界の悪い所」を改善していこうって
その事にファンも最大限協力していくぞって事も
セットで言わないと、説得力がないのではないかって
私、思うんです。
そうじゃないと、なんかフェアじゃないって。


だから、
私の意見をまとめると、次にようになります。
・メジャーを希望する選手をファンが引き止めるのは
 感情論であり、言ってみれば「泣き落とし」しかない
・そして、その上で、今の日本の野球界を改革する
 という夢とセットに語らないとイケナイ

で、
そう考えると、結構、高いハードルだなぁって思うんですよ。
だって、
相変わらず山積みの問題については、
残念ながら、あまり改善の兆しが見えていません。
だいたい、
最高責任者が全くやる気を持っておらず、
それなのに、その座に居座り続けて
います。
そのため、
改革のための「全体のグランドデザイン」が存在せず
全ての「改革」が小手先になってしまっていますし、
各者の利害が異なる事項を調整する手段もありません。
そして、
ファンは、その話し合いの埒外に置かれてしまっていて、
何もする事ができないでいます。


でもね・・・
ファンがここまで必死に、プロ野球の改革を考え望んだ事は
未だかつてなかったって思うんです。
今まで私たちは、ここまで真剣に
プロ野球の問題を、そして野球界の問題を
考えてこなかったって思うんです。
でも、
去年の合併騒動で、知ってしまったんですね、
このままでは、自分の応援しているチームが突然消え去る
みたいな「悲しい事」が、起きてしまいかねないって事を。
だから、
もう、ファンにとっては、こういう問題を真剣に考えないでは
いられないって思うんです。
そうじゃないと、
自分の大好きなものを、守れないかもしれないから・・・

そんなふうに思ってるだけで、大きな一歩なんですよ。
だって、
これまでファンは(一部の例外を除き)何も出来なかった
それは
何もできなかったのではなく、しなかった、んですよね?
でも今は、したいって思っている。
(だから、この企画にこれだけの人が集まってくるんだって思う。
 これはやっぱり、去年の騒動があったから、でしょう!)

それに、
私たちにはお手本も、あるんですよね。
もちろん、アメリカのメジャーリーグも良きお手本です。
でも、それだけでなく、
日本には「Jリーグ」という「お手本」だってある。
特に「ファンのあり方」という点なら、
Jリーグの方が、より参考になるって思うんです。
(もちろん、全てを真似しようって事じゃないんですよ。
 だけど、参考になる事は、
 いっぱいいっぱい、あると思う。)

確かに、メジャーの文化は素晴らしいと思う。
でも、
その「素晴らしさ」は、日本に生まれ育った私にとって
ジャストなモノではないなぁって事もあるんです。
例えば、
マネーボールは面白いとは思うけど、
でも、私の心を揺さぶるのは樽募金の話の方なんです。
「金持ちにのし上がって球団を持つ」という
アメリカンドリームな話より、
市民球団広島の話の方が、好き!
そういう「日本人である私」の価値観にあった
「日本人である私にとっての野球界」になって欲しいし、
その為に、やれる事はやりたいって思う。
メジャーやサッカーの良い点を真似ながら、
素晴らしい野球界を作ろうという「夢」を
模索していきたいって・・・


###
私には夢がある。
ジョージアの赤色の丘の上で、
かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が
同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が。

表題に使ったのは、
アメリカ黒人公民権運動の指導者
マーチン・ルーサー・キング牧師の演説の一節です。
この一節になぞらえて、
井川選手・上原選手へのメッセージを書きたいと思います。


私には夢がある。
日本の野球界を、世界一の素晴らしいものにしたい、
という夢が。
私には夢がある。
その野球を通して、色々な人と笑い合える
そんな野球界にしたい、という夢が。
私には夢がある。
井川選手も上原選手も、
同じ夢を共有してもらえないでしょうか?


###
この文章は、井川選手と上原選手にメールしたいと思います。
あと、
関係ありませんが、古田選手にもトラックバックします。
この企画の事とか、色々知ってもらいたいですし。

最後に、関係ありませんが、
上原選手の胸に一番突き刺さるだろうと思うのは、
次のぼらさんのツッコミ記事です。
なめるな上原

これはすっかり盲点でした(笑)
根来コミッショナーの後任を推薦しようキャンペーン!
あの人物を挙げるとか、
発想が面白いですね。
posted by めたか at 00:03| Comment(3) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
めたかさんのご意見、非常に参考になりましたし、大筋は同意できます。

ただ、やっぱり私は
>「メジャーの下部」でも良いから、ローカルリーグとして
>生き残りの道を探るべきだって考え方
の人だし、
>「NPBよりメジャーが上のレベルのリーグである」
ってコトも競技環境やファンサービスの面も含めて考えてしまうので素直に認めてしまいます。
だから、井川や上原を引き止める気持ちにはどうしてもなれないんですよ。

だって、ファンが滅茶苦茶頑張って精一杯のスピードで球界を変えるコトが仮にできたとしても、上原や井川が選手としての旬を保っている間までに間に合わせるのは現実的に難しいでしょう?
たった一度しかない彼らの野球人生を、立ち直るかどうかも判らないNPBのために捧げろと要求する事はワタシにはできません。

それと、
「日本のプロ野球がメジャーの下部組織にされてしまうかもしれない」って問題は日本球界が頑張れば済む問題でもないんじゃないかって思うんです。

残念ながら「Jリーグが欧州各リーグより下」というのは認めざるを得ませんが(理念は負けてないと思いますが)、だからといって「Jリーグが欧州の下部組織にされる」なんてコトは一度も感じたことはありません。それはサッカーでは全世界を統括するFIFAという組織があって、各大陸・各国の連盟の対等性を担保しているからだと思うのです。
野球の世界にはそのFIFAにあたる組織がない。日本国内に目をむければプロとアマチュアがバラバラに運営されており、プロアマ協定というのが存在して発展を阻害すらしています。

「下部組織にされてしまうかも??」という危機感というのは国内でも世界的にも全体をコントロールするシステム自体が存在しない、誰もMLBの首に鈴を付けられないから起こりうる感情なのではないでしょうか。

何かとりとめもない長文になってしまいましたが、当方でもこの件に関しては記事を準備していますので何卒ご容赦の程をお願いいたします。
Posted by 佐々木大悟 at 2005年03月01日 05:11
インフルエンザがちょっと落ち着いて、久しぶりにブログを見たら・・・

ビューティフル、とかマーベラス、とはよく言われるけれど、こんな風に言っていただけるのが一番嬉しいわ。
ラジー賞を取ったハル・ベリーも、きっとこんな気持ちなのね。

すみません。病み上がりなんで混乱してます。
トラックバックとお褒めの言葉、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
Posted by ぼら at 2005年03月01日 10:42
コメントありがとうございます。

佐々木さん>
>たった一度しかない彼らの野球人生を、
>立ち直るかどうかも判らないNPBのために捧げろと
>要求する事はワタシにはできません。
胸に刺さりました。
ご指摘、ありがとうございます。

ただ・・・
少し整理して書きますと。
まず、
「メジャーの下部組織にされてしまうかも」
という危機が日本球界だけの問題ではない、
メジャーの独占的な振る舞い自体の問題も大きい
というのは、仰る通りだと思います。
だけど、だからこそ
「日本の野球界が頑張らないといけない」のではって
思うんです。
だって、日本くらいでしょう、
メジャーとマトモに張り合えるのは・・・
だから、韓国や台湾を味方につけて、
世界の野球界のために日本が頑張らないとイケナイって
私は思っています。
それが、野球を世界に普及させる事に繋がるでしょうし、
世界での「全体をコントロールする機関」を作る事にもなる。

あと、
「選手時代だけ」を考えるのなら、
確かに「彼らを日本の球界に縛り付けるのは可哀想」だと
私も思います。
でも、現役を引退後、彼らはきっと、日本の野球界で、
何らかの仕事をしていく事になるだろうって思うんです。
いくら今、メジャーで活躍している日本人選手でも、
セカンドキャリアも米球界でって人は、ほとんど居ないのでは
って思うんです。
(長谷川くらいじゃないでしょうか。)
そうすると、
日本の野球界が廃れてしまったなら、彼らだって困るって
私は思うんですよね。
(だってね、せっかくの野球の経験を生かさない
 セカンドキャリアって、やりにくいでしょうからね!)
そういう意味で、
「日本の野球界を廃れさせないため」の事は
彼ら自身のためでもあるんだって事は
言っても良いって、私は思うんですよ。

彼らの現役の旬時代に間に合うように、
「改革」してあげたい事の一番は、
「日本の球界に居ながらメジャーの選手たちと
 真剣勝負が出来る舞台を作ってあげる事」
ではないかなってのが、私の意見です。
それはホントに、急いでやってあげるべきだって思う。
(そして、そういう事についてなら、
 ソフトバンクは利用価値はあると思う。
 ソフトバンクは功罪はありますけど、
 良い部分は利用すれば良いでしょう!)
だって、メジャーに行きたいって希望の第一は
「力試しがしたい」って事でしょうから・・・


ぼらさん>
本当に面白かったんで。これからも期待しています(笑)
インフルエンザ、大丈夫ですか?
お大事に。
Posted by めたか at 2005年03月01日 22:27
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