2005年02月27日

[at]バフィーの遺伝子(バフィー君エイド)

懸案だった、長文の文章を書き上げて、
ちょっと放心状態のめたかです。


さて、バフィー君エイドですが・・・

私は、上手いお話を作る事もできませんし、
バフィー君に特別な思い出がある訳でもありません。
マスコットに特別な興味はありませんでしたし・・・
(7回の応援タイムって、
 私にとっては「お買い物タイム」ですから・・・)
なんで、
他人様の書いたモノに乗っからせて頂いて、
ちょっと専門関係の事を書いてみたいと思います。
(うん、なんて卑怯なやり方だ。
 ・・・スミマセン、こんなんしか出来ないんです。)


さいんさんの「ゆうきのしるし」を読んで思い出したのは
次の話です。
ソロモンの指環』という本に、こんな話があるのです。
(『モラルと武器』という章にあります。)
オオカミやカラスのような、獰猛だと思われている動物は、
実際には仲間どうし傷つけ合うような事はしない、
「紳士的な」ふるまいをする動物である。
逆に、
ハトやシカのようなおとなしいと思われている動物の方は
同種の動物(個体)に対してまでも、
相手が死んでしまうまで、残忍に傷つける事をしてしまう
のだそうです。

その様子については、本を読んで頂きたい。
(絶対に後悔はさせません。後述
ただ、知っておいて頂きたいのは
「一撃で仲間を殺してしまう程の『武器』を持つ動物は
 同時に、仲間どうし傷つけ合わない、という
 『モラル』も発達させているのだ」
という事!

それは、こんなふうに考えられているんです。


一撃で仲間を殺してしまう『武器」を持ってしまった動物は
それをむやみに使って傷つけ合ったのなら、
ちょっとした事で殺し合う事になってしまう。
そうなると、
そのために、その動物の数がどんどん減ってしまい、
場合によっては滅亡してしまう。
だから、
『武器』をむやみに使わない『モラル』を発達させた
動物だけが、生き残ってきたのだって・・・

これは、
「強い武器」を持っている動物に
共通の性質って言う事ができそうです。
だから、
「強い武器」は、「紳士的な行動をとる」事の印である
と言えるのでしょう。
これは、
そういう行動を取る「遺伝子」を持っていて、
それが子孫に生け継がれていった結果、
仲間同士、殺し合わず、その結果、生き残ったのだ、と
考える事ができる。

だから、
バフィー君の「大きな角」は
勇気と強さの印だけでなく
「優しさの印」でも、あったんだなぁと思うんです。


###
でも、これって、
大阪近鉄バファローズというチームの個性には
非常に似合っている話だったなぁ、と思うのです。
近鉄バファローズは、実力を持っているチームでした、けど
どうも詰めが甘かった、んですね。
だから結局、日本一に一度もなれなかった。
(3連勝のあと4連敗ってのも、ありましたしねー、
 「江夏の21球」も惜しかったって話ですし・・・)
本当に「強くて残忍」みたいな、
「勝負に辛いチーム」だったなら、
こんな事はなかったでしょう、きっと・・・

強さと優しさの象徴を抱いた
「バフィーの遺伝子」は、
いったいどこに受け継がれていくのでしょう?
そんなチームが、今後、日本のプロ野球に
生まれてきてくれるのでしょうか?



(作:risa-ferunandesuさん)


###
余談ですが、ちょっとだけ種本について紹介を。
この『ソロモンの指環』という本、
アマゾンの読者レビュー(11人が書いています)では
全ての人が「星5つ」を付けているんです!
ホント、それくらい素晴らしい本なんですよ。
(私も、もし読者レビューを書くなら星5つ付けます。)
作者のローレンツはノーベル賞学者で、
本の内容も「動物行動学入門」と付くくらいの
学問的にちゃんとしたもの、でありながら、
小学生にでも読めるほどの平易な文章であり、
しかも、感動すらする程のエピソードが詰まっています。
(あまりに易しい内容から
 「学問的にはイイカゲンなもの」って誤解している人も
 居るくらいなんですよ。
 「専門の人からすれば怒られる本かも」って
 私に書いてきた人も居るくらい・・・
 そんな事ないんですが、
 そう誤解するくらい易しいんです。)
もう、
どこも文句のつけようのない。
学問の紹介の本は、かくあるべし! って本です。
個人的に大好きなのは、最初の「動物たちへの忿懣」
でも、
この文章を書くために買い直したんですが、
(見つからなかった。掃除しなさい>私)
久しぶりに読み込んでいます。
やっぱり、良い本です。
posted by めたか at 09:25| Comment(6) | TrackBack(1) | アート・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>大阪近鉄バファローズというチームの個性には非常に似合っている話だったなぁ、と思うのです

これわかります!
特に西本さんが監督の頃はそう思いました。
ただ、私は阪急ファンだったので、かつてのプレオフ制のときに優勝をかっさらわれたときは「憎たらしい球団だ」と思いましたよ??。
で、それで力尽きて日本一になれなかったんですけど・・・(ガックリ)
Posted by risa-ferunandesu at 2005年02月27日 10:13
コメントありがとうございます。
西本監督の頃って、ほとんど覚えていないくらい子供だったんですが、
この頃の阪急と近鉄って、良いライバルだったみたいですね。
でも、
阪急は日本一になったけど、近鉄はなれなかったんですよね。
その辺も、チームカラーの違いを表していたのかも。

それで日本一になれなかった時が
「江夏の21球」の時でしたっけ?
江夏の21球は、うっすら覚えてるんですよ・・・
Posted by めたか at 2005年02月27日 11:15
>それで日本一になれなかった時が
「江夏の21球」の時でしたっけ?

そうです。歳がばれましたね^^;
無敵の阪急が上田監督を失って転落した時です。
ただ、阪急を応援しながら敵の近鉄にどんどん惹かれていくんですよ。
そんな妙な魅力のある球団でしたね。
Posted by risa-ferunandesu at 2005年02月27日 22:05
79年でしたね。(調べました)
こちらも、歳がバレます(笑)
その頃の近鉄がどんなチームだったかは
さすがに覚えていないのですが、
(柳田という下手投げの投手が居た事は覚えてます。
 下手投げ、好きだったんです、ってドカベンの影響・・・)
打力のチームだったように思うのですが・・・
その頃から、チームカラーは変わらなかったみたいですね。
Posted by めたか at 2005年02月28日 00:06
記事のご紹介ありがとうございました。
非常に興味深いお話でした^^

ファンにとっても、ツメが甘いというか大雑把な感じがなんとも愛すべき球団でしたし
選手たちの色んなコメントを見ていてもフトコロの深いチームだったことがわかります。

生え抜きで引退までバファローズ一筋だった選手ももちろん沢山いるけど、他球団で芽が出なくてBuへ移籍してきた選手たちの多くが「このチームは敷居が低くて馴染みやすくとても居心地がいい」と言ってくれていました。
ジャイアンツから移籍してきて、わずか2年半ほどでジャイアンツへ再移籍となった三澤投手なども、「近鉄を去りたくない」と言ってくれていました。

そんな近鉄バファローズの「いてまえ」魂の遺伝子を持った選手は、オリバとゴーグルスに二分されました。
近鉄ファンとしては、2チームとも猛牛の遺伝子をつないでいってくれることを密かに期待しています(BWファンのみなさんごめんなさいw)
Posted by さいん at 2005年02月28日 01:26
コメントありがとうございます。
確かに、移籍してきて馴染んだ選手も沢山いましたね。
最近の主力でも、
吉岡、北川などは近鉄で芽が出ましたし。
何か、持っていたんでしょうねー。
ホントもったいない事をしましたよ、日本のプロ野球界も。
Posted by めたか at 2005年02月28日 07:21
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