2005年03月29日

【きょうろぐ】高校野球戦評:柳ケ浦ー天理 〜一回戦屈指の好カード

いよいよプロ野球も、パリーグから開幕したんですが、
ちょっとイヤな「ニュース」が。
日ハムの東京でのマスコット「ファイティー」が
ファンに何も知らされないまま解雇されている?
という疑惑が持ち上がっています。
これは、単にマスコットだけの問題じゃなく、
ファンと球団との「信義」の問題だと思う。
(特にファイティーについては
 ファンによる存続運動があった訳ですし・・・)
私は日ハムファンではありませんが、
何かファンによる動きがあるなら、一人の野球好きとして
やれる事は協力したいと思います。


高校野球って、働き始めると見れなくなっちゃうんですが、
今年はきょうろぐに関わってる事もあり、
面白そうな試合は録画して見ようかなって思っています。
で、
これまで2試合、見たんですね。
その1つが、この試合。
(あと1つは「愛工大明電ー大産大付」
 これは試合内容はイマイチだったですね。
 最後にこの試合の事もちょっとだけ書きます。)
きょうろぐでレビューを募集している事もありますので、
戦評を書いてみようと思います。

この試合の見所は
こちらの記事を参照に。
(あと、両校の紹介もリンクしておきましょう。
 柳ケ浦天理

で、注目は「大会ナンバーワン・山口」対「強力打線」
だったんですよね。
初回、その山口投手は第一球がいきなり、147キロ!
二球目が、148キロ。
その後も140キロ台後半の球速を次々記録。
さすがに速い! 大会ナンバーワンの前評判は
嘘ではありませんでした。

しかし!
天理の三番、眞井選手は、
146キロ(だったと思う)の豪速球を
見事にセンター前に弾き返します。
スゴい、天理のクリーンアップはこの速球を苦にしません。
でも、
山口投手はカーブも良く、速球との球速差は30キロ以上!
カーブを上手く打たせて4番田中選手は打ち取ります。
速球だけでなくカーブも良く、
コントロールもまずまず。
山口投手、単に速いだけではありません。

でも、
そんな山口投手を天理が機動力で揺さぶります。
2回、ファーボールで出たランナーが盗塁、バントで
ワンアウト3塁、先制のチャンス。
スクイズの気配は全く見せずに追い込まれましたが、
そこで意表をつくスクイズ、天理が先制します。

4回は、眞井、田中の3、4番が連続長打で追加点。
大技、小技で得点していきます。

一方、柳ケ浦の攻撃では、
序盤から何度もチャンスは作るんですが、得点できません。
天理の小倉投手は両コーナーを丁寧につく投球。
味方の堅守もあり、ピンチにも粘り強く投げ、
初回のワンアウト2塁、2回のワンアウト2・3塁、
4回の2アウト2・3塁、5回のワンアウト2塁と
ピンチを悉く無得点に抑えていきます。
スピードはありませんが、
両サイドを丹念につくコントロールが素晴らしく、
中盤からスライダーのキレも良くなって、
尻上がりに調子を上げていきます。
実は前評判こそ高くありませんでしたが、
この小倉投手、防御率が0点台だったかな、1点台だったか、
とにかく実績では素晴らしいものがあったそうです。
それだけの事はあるピッチングでしたね。
5回以降はピンチらしいピンチがなくなってしまいました。

天理打線は、6、8回にも1点ずつ加点します。
6回はエラーで得たチャンスを4番田中選手の犠牲フライ、
8回はクリーンアップの3連打で作った満塁のチャンスに
押し出しで1点、
「打ち込んだ」感じではなかったのですが、
じわじわ圧力をかけて少しずつ攻略したって形でした。

山口投手として惜しむらくは、
細かなコントロールの点では少し問題があったかな、
この投手は、少し球速を落としてコーナーを突く事もできて、
その時は素晴らしくきわどいコースに投げていたんですね。
「球速を少し落とす」と言っても
130キロ後半から140キロくらいは出ていた訳で、
それくらいなら、あのコースに決めると打てるバッターは
高校では殆どいないのではって思いました。
6回のピンチでは、それで眞井君から三振を奪っていますし。
でも、
球速を上げて思いっきり投げたボールは
見事に弾き返されていました。
それだけ天理打線はスゴかったんですけども。

(やっぱりピッチャーにとって最も大切なのは
 コントロールなんだなぁって思いました。)


オマケで
「愛工大明電ー大産大付」についてもちょっとだけ。
愛工大明電の好投手・斉賀投手に
大産大付は手も足も出なかったって感じでした。
評判の内田選手も、カーブを引っ掛けてサードゴロの連続。
見るべきものはありませんでした。
大産大付の大西投手は粘り強く投げていたんですが、
2点を取られた4回はエラーで傷口を広げてしまいましたね。
でも、愛工大明電の打線には
「凄さ」は感じなかったですね。
その前後も、再三の得点機に得点できませんでしたから。
斉賀投手はカーブが良いですね。
でもストレートは高めに浮く場面が目立ちました。
天理打線相手なら、致命傷になりかねないでしょう。


こんな所ですね。
明日は「駒大苫小牧ー神戸国際大付」を取れると良いな。
あ、コレ、
きょうろぐTBね。
posted by めたか at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | きょうろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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