2005年10月31日

学校教育で学ぶ「文章の読み方」

(この記事の概要)
・小説の読解は
 「文章の映像化」が基本になる
・説明文の読解は
 「語の意味→対応→関係→構造→文意」
 という段階で捉えていく
・学校の国語の教育でも
 一応「システマティック」な教育は
 意図されていた、と思われる


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周回遅れで反応するのが
個性になりつつある、めたかです。
どうもこんにちは。
スポーツ館の方も、結構、更新していますので
よろしくです。


で。
今日は、話題になっていた
次の記事に、
2週遅れでくらい反応です(苦笑)
他人の文章を読むということ

この記事で
従来の学校の国語教育ってのが
「読解力養成」には疑問だって話があったので。

私は一応、意味があるって思っているので
それについて、説明してみたいと思います。


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家庭教師をしていた時
生徒さんに、すごく国語が苦手だった子が居ました。
他の成績は、割と良かったのですが、
ホント、国語だけが際だって悪い
平均点どころか50点も取れないくらい・・・
でしたので
始めの予定には無かったんですが
国語の勉強も診る事になりました。

それで
国語の教え方って、どうすれば良いかってのを
すごく研究したんですよ。
色々な学習参考書、問題集なんかを分析したりして。
それで
多分、こういう事を「訓練」していけば良いかな
ってのが掴めたので、
それを教えていきました。
(それで、半年ほどで、他の教科と釣り合うくらいの
 点数を取れるようになりました、ので・・・
 まぁ、成果は出した訳ですよ、このノウハウで。)


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まず、その子の国語力ってのを「分析」してみました。
その子の部屋って、
ずらっと漫画雑誌や漫画の単行本が本棚に並んでいて
要するに、「本」は殆ど読まないけど
漫画はすごく好きで良く読んでいる子でした。
また、テレビドラマなんかも、結構観ている。
でも、
小説とかは全然読まないので、全く文章が掴めない
・・・という事は
これは、「文章の映像化」ってのが出来ないんだな
って事が分かりました。
なので
まずは、徹底して「文章の映像化」ってのを鍛えました。

色々な、小説の文章を読ませて
文章で描写している事を、1つ1つ想像して
頭の中で映像化してごらん

そういう事を、徹底して要求したんです。
で、
それだけで「ちゃんとした映像化」ができる訳じゃない。
なので
「ポイント」を絞りました。

この場面、時間はいつか。朝? 昼? 夜?
場所は?
登場人物は? 何人居る?
みたいな事を、分かることを1つ1つ抜き出させる。
(要するに「5W1H」みたいなものかな。)
そして
一番大事なのは
「場面の切り替わり」がどこなのか?
をちゃんと見つけれるようにする事です。
文章の、どこから、
「パーン」とカメラが切り替わって次の場面になったか?
それを、常に意識するように要求しました。
そして
その「切り替わる手前」までの、ワンシーン、ワンシーンで
時間、場所、登場人物、などをつかんで
「映像化」をする・・・
そういう読み方を、意識させました。

こういう「意識付け」さえできれば
大抵の文章は、場面の切り替わりや色々な状況は
分かりやすく書いているハズなので
(それが分かりにくいモノは単なる悪文でしょう)
ちゃんと、頭の中で
「ドラマのように」映像化していけるんですよね。

「映像化」さえできれば
漫画やドラマを見慣れている子なら
「主人公の気持ち」なんかは、
掴めたりするもんなんですよねー。
なんで
「小説」については、この訓練だけで
かなり改善する事が、できました。
(ただ、設問を分析すると
 学校の教育でも、こういうふうにして映像化させよう
 という意図はあったと思われます。)


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それで、問題は
「説明的な文章」の読み方なんですけども。
多分、
これが「一般的な読解力の訓練」において
参考になるノウハウじゃないかなって思います。
(なんで、ここからが本題ですね)


先の家庭教師の際に
「説明文」の問題において
出される設問のパターンというのを分析してみました。
そうすると
そこに「一連の流れ」ってのが、
あるのに気がつきました。


まず、
最初のレベル(「レイヤー」の方が正確ですが)では
・言葉の意味
というのを聞いていました。
この言葉は、どういう意味なのか?
という問題ですね。
漢字の読みとり・書きとりも、
このレベルの問題でしょう。

次のレベル(レイヤー)で
典型的な問題は「指示語」の問題です。
「あれ」とか「それ」が示しているのは何か?
という問題ですね。
「指示語」って普通、文中に当該の語句がありますので
それを探す、という問題で。
他にも、このレベル(レイヤー)の問題は
あるものの具体例はどこに書いてるか
のような問題ですね。
要するに
・対応を尋ねる
という問題です。

その次のレベル(レイヤー)は
・「関係」を聞く
という問題になります。
これとこれとは、対称的な関係になっている
同等の関係、反対の関係
なんかを掴むんですね。
「接続語を埋める/選ぶ」問題なんかも
このレベル(レイヤー)になる、と思います。

そうやって
「関係」を捉える事ができれば、
次は
・構造を捉える
という段階になります。
このレベル(レイヤー)は問題になっていない事も
多いんですが
「段落並べ替え」とか
そのもの、段落の構造を選択する問題
なんかも出題されていました。

こうやって、
言葉の意味が分かり
対応、関係を捉えて構造が分かれば
最後の段階で
・文章の意味
が分かるようになるって事です。
「作者の言いたい事」ってのも
同じ問題と言って良いでしょう。
これが最終的なゴールで
これを捉えられるってのが
「読解力がある」って事でしょうしね。


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まぁ
実際の教育の現場で、
どこまで意識的に教育されてるかは分かりませんが
一応、このように
「システマティック」に読解力を鍛える
というふうに
学校の「説明文の読み方」ってのは
なっているようですよ。
posted by めたか at 23:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 教育・学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: (everything is gone )とても分かりやすい、国語読解力の向上法。学校教育の国語カリキュラムでは、こういうふうにステップアップさせていく意図があるんですね。小学校の先生や、中学校の国語..
Weblog:  KKS出張所
Tracked: 2005-11-03 08:04
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