・「無断リンク禁止」は
善意のリンクを遠ざけるだけの結果になる
・リンクし、される関係の中で
新たな出会いがあるのがインターネット
「無断リンク禁止」はその可能性を自ら閉ざす
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眞鍋ブログ
「今回から気になったトラックバックに
トラックバックを返すことにしました。」
なんて書いちゃったからか
トラックバックの数がますます増えて
新しい記事ではついに3000を越えています。
・・・・・・
どうも、めたかです。
どーでも良いんですが、NIGOってなんか成金趣味。
例のソニーBMGのウィルスCD問題
日本のソニーミュージックがようやく
声明を出したみたいですが・・・
なんか、外してないかって。
例えば
同一タイトルの国内盤を出してるけど
それは大丈夫なのか、とか
ちゃんと言うべきじゃないのかって思うんだけど。
確かに、日本のソニーの問題じゃない
んでしょうけども、
リスナーの不安をちゃんと取り除くべきだし
それに
このリリース、都合の悪い事は
全く書いてないですよね。
こんなレーベルのCDなんて買ってないよ
だから無関係だって思ってる人も
多いんでしょうけども
だけど
こういうのを見過ごしてまかり通らせたら
どんどん広がっちゃうってのが
CCCDでの教訓じゃないの?
「エイベックスのCDなんて買わないから」
なんて言っていたら
他のレーベルも追随していったのを
忘れてはイケナイでしょう!
どうせマスコミは頼りにならないって事も
CCCDでの教訓ですので、
ちゃんと自分で情報を見て
自分で意見発信をしていかないと、ね。
この問題については
H5さんも取り上げて下さって
そちらの記事の方が良くまとまってますので
私の記事で問題点が分からなかったって方は
そちらの方をお読み下さい。
(他にもトラックバックを頂いています。
どうもありがとうございます。)
とまぁ、この問題を取り上げた上で
(これはしつこく取り上げますよ!)
本題の方に戻りましょう。
無断リンク禁止問題について
書きかけたまんまだった続きを
書こうと思います。
この辺の話とも通じる事だと思いますし。
(ちゃんとした反応記事は、また書きます。
・・・書くと思う。)
表題にも書いた通り
「無断リンク禁止」って、もったいないんです。
無断リンク禁止って、
うちのコメント欄でnetwindさんが
「晒されるのが嫌だ」って事だって書いていて
それで荒らされるのがイヤって事でしょう
というのが
前の記事の趣旨だった訳です。
その事の理解を元に
考察していかないと
「無断リンク禁止」の人に届く言葉は
持ち得ないんじゃないかって思うんです。
って所で、前の記事は終わっていたんですが。
それで、ですねー。
「無断リンク禁止」の人に
「届く」言葉をって考える際に
自分は(私は)、そういう人たちに
何を伝えたいと思っているのか
どうして、伝えたいって思ってるのか
というのを掘り下げたんですよ。
そうすると、出てきた言葉が
もったいないじゃん
だったんです。
「無断リンク禁止」を肯定する意見の中に
次のような考え方がありました。
元記事を探せないんですが、
要するに
善意でなされる記事ならば
許可を求めてくるだろう。
だから「無断リンク禁止」は
善意か悪意かをフィルタリングする
役割を果たしている
みたいな意見だったと思います。
でも、
確かに、悪意ある人がわざわざ許可を求めて来ない
というのは、
その通りだと思うんですよ。
でも
「善意でリンクする人」が
みんながみんな、許可を求めにくるか、というと
そうとも限らないよなぁって思う。
というか
そんなリンク貼るごときで、わざわざ許可を求める
労を惜しまない人は珍しいんじゃないかなぁ。
少なくとも私は「面倒くさい」って思う。
そうなると
善意でリンクしようと思ってる人は
「面倒だからリンクするのを辞めよう」
って思うんじゃないかなぁ。
(じゃなきゃ、勝手にリンク貼るか、ですね。)
また、
悪意あるリンクをする人は
「無断リンク禁止」って書いていたって
そんなの無視するでしょう。
(参考:「無断リンク禁止」はローカルルールにはなり得ない)
となると、こうなっちゃう訳です。
「無断リンク禁止」って事にすると
善意でリンクしようと思った人は
わざわざ許可を求める労を惜しまない
奇特な人を除いては
リンクを止める事になるだろう。
一方
悪意でリンクしようと思った人は
勝手にリンクを貼る事になる。
結果、
リンクしてくるのは悪意の人ばかり・・・
つまり
「善意の人」を遠ざける護符になってしまってる
って事ですねー。
それは
「目的(荒らされたくない)」を果たさない
だけではなく
「もったいない」事になってしまってるって
思うんですよねー!
だって。
ネットでは
リンクしたり、されたり、の関係の中で
色々な「出会い」があり
色々な意見を知る事が出来た訳ですよ。
そうやって色々と繋がっていくのが
ネットの良い事でしょう。
「無断リンク禁止」というのは
その可能性を、自ら閉ざしているって思う。
だから「もったいない」なんですけどね。
もちろん
不愉快な思いをする事だって、ありますよ。
でも
それは、普通の現実生活の中でも
起こりうる事でしょう。
「ネットは娯楽なんだから
ネットでまで不快な思いをしたくない」
なんて言ってる人は結構いるんですが
(そして「無断リンク禁止」って考えの
根っこには、そういう価値観があると思う。)
でも、現実の娯楽の中でも
人間関係の中で不快な思いをする事も
普通にあると思うんですけど。
(それに
「ネットで不快な思いをしたくない」
なんて主張してる人って
自分が他人を不快にさせる事には
無頓着な人が結構いるんだよなぁ。)
だから
「不快な事もあるでしょうけども
それ以上に楽しい事もいっぱいあるんだよ」
って事を、言いたいです。
それで
「無断リンク禁止」って言ってる人が
私にとって、どうでも良い人ばかりなら
別にどうだって良いとも言えるんですが
そうとも限らないなぁって。
なので・・・
基本的には「無断リンク禁止」ってサイトに
私が無断でリンクする事は
ないだろうなぁって思います。
だけど
そういうサイトでも、凄く良い事が書いていて
紹介したいなぁって思った場合は
気を使いながらも
無断で、好意的なリンクを
貼っていこうって思います。
そうやって
「無断でリンクを貼られても
それは不快な事ばかりじゃないんだよ」
って事を
実感を持って分かってもらえれば良いなぁ
そう思っています。
(ん!
ちゃんと「自分はどうするか」って方向で
話をまとめたでしょ。)
つい最近、某掲示板の亜種のようなところを読んでいた体験から似たようなことを考えていたのです(某掲示板もその亜種も触れたくないのですが、そこでしか得られない情報があると思ったときは、読んできることは認めざるを得ませんね^^)。
その板は、非常に大人な人が集まっていて、まあ、そんなに社会から非難されるような趣味ではないけれども、ちょっと変わっているかもしれない趣味の人たちが集まっているところだったのですが、僕は定義によってその集団に入れないので、書き込むようなことはせず、時々読ませていただいているといった感じでした。
そこで、おそらくこの板に集まる人たちが、興味を持つであろうwebページを見つけた人が、他の人に伝えたくて、それでもルールを守って、URLなどは書き込まず、キーワードを示すという方法で、伝えようとしたのです。これに対しても、一部の人が非難の声を上げました。非難する人たちに言わせれば、結局ここの情報でwebページにたどり着けたならば、悪意を持っている人も誘導するのだから、その人たちに言わせれば「晒し」ている(この言葉はどうしても好きになれませんが)のも同然だというのです。
客観的に見てなどとはいえませんが、私の感覚では、本当に同じ趣味を持つ人に知らせたい一心で、でもURLを示すなどというルール違反はせずに努力した書き込みでした。この一連の書き込みには、少々考え込まされてしまったのです。
批判した人にいわせると、掲示板(大手であろうとなかろうと、blogのコメント欄であろうと)が、情報交換の場として機能しないのです。そして、それが掲示板の使い方なのです。
これは、衝撃的な感覚でした。めたかさんの言う通り_もったいない_といわざるを得ないと思います。掲示板には情報交換の機能があってしかるべきなのですから。
このwebページに関する感覚は、どう捕らえていいのか分かりません。自分と同じ感覚の人がいることを確認できて、でも、情報は交換できない。これが、掲示板のみならず、現在のwebスペースの暗黙のルールから制限されているようです。匿名掲示板というシステムから来る部分もあるでしょうけれども、この批判をした人たちの感覚が普通だとしたら、webスペースというのは、目的を失ったフラストレーションのたまるコミュニケーションしか出来ず、更なる情報の質の低下を招く点が、残念に思えるのです。
なるほど・・・
実際にその掲示板を拝見していないので
軽々しい事は言えないんですが。
確かに「もったいない」とも思いますが、
そこ独自の、ローカルルールというのなら
それは、そこを利用している人たちの問題かなって。
その「ルール」がネット一般、
もしくは匿名掲示板一般のルールに広がるのは困るな
と思いますけども。
良く分からない上で書くのですが
その掲示板では「他のサイトの情報交換をしない」
という「ルール」によって
なんらかのブレーキをかける事で安定を保つ
という「運営」をしているのかなって思いました。
その妥当性は、判断はできませんが
でも、そこの住人の人たちで判断すべき問題かなぁって。
(「情報交換」なら別のサイトでやろう
って考えは、アリでしょうし。)
某掲示板も、確かに役立つ場面はありますよねー。
悔しいですけど、認めざるを得ない部分はあります。
はい。
やっぱ問題の根底にあるのは「自分のサイトは私的スペース」という勘違いにあるのでは。
ネット上にあって、しかもアクセス規制もかかっていないものは「万人に晒されている、ある意味公的意味合いを持つもの」という認識を広める事が重要かと。
「ネットに上げる=文字通り『公表(公に表す)』する」ということで。
「善意・悪意と許可による損」に関しては、真性引き篭もりさんのこのエントリーに通じるところがあると思います。
http://sinseihikikomori.bblog.jp/entry/192125/
--引用--
現実問題として、エミュレーターから録画したような動画や抜き出したような画像はウェブ上に散乱しており、それを利用して好き放題やっているような奴らが蠢いているわけ。その一方で忠実に追い掛け続けてきたルールを守る純粋なファンが虐げられている、ってのは納得が行かない。未だに「ディープリンク禁止」とかやっているのを見ていると、哀れすぎて涙も出ない。
--ここまで--
「善意の人はマナーを守り、悪意の人はマナーを守らない」というのを大前提として、もう一つ、「善意のパワーは小さくて、悪意のパワーは大きい」がデフォルトだと思います。
例えばマイナーな良いサイトを知っていたとして、それを広めるのに許可が要るのだったら他人に勧めようとはしません。
基本的には「そのサイトを自分が知っている」ということで本人にとっては十分だからです。
逆に、物凄く腹の立つサイトがあったとしたら、多少の困難があってもそれを全力で広めに行くでしょう。
これは「批判や愚痴は人に聞いてもらって初めて完結する」という性質を持つからです。
こう考えてみると、「俺ルール」は損しか生み出さないという結論に少しは理論的に帰結できるかと思うのですが、いかがでしょうか。
論評とかの話で、「いい記事に無断リンクしてもいいんじゃないか」はうなずけるのですが、すべてのサイトにおいては「無断リンク禁止いけないとはいえない」といえるんですよね。
そこらへんの話は、長くなりそうなので、自分の方で書こうかと思います。
その際、TBいたしますのでよろしくお願いします。
> という「ルール」によって
> なんらかのブレーキをかける事で安定を保つ
> という「運営」をしているのかなって思いました。
おそらくその通りです。そしてその板の住人のコンセンサスがあるならば、その方式もありなのでしょう。実際、例に挙げた板は、強いコンセンサスがあるようです。それでも、実際には伝えたいっていう気持ちを持つ人が、、(当たり前ながら)必ず出てきてしまうんだなぁって言うのが僕がこの例を挙げた理由かもしれません。
> 某掲示板も、確かに役立つ場面はありますよねー。
> 悔しいですけど、認めざるを得ない部分はあります。
> はい。
全くです。
私がぶつかった人は、検索サイトも拒否してました。今ならSNSもあるし、パスワードかけてもいいし、いろいろ手はありますよね。
それでもそう主張したいのなら、すべての記事のタイトルか本文のめだつところに書かないと。よそに書いても見てもらえずに、リンクされてしまいます。
無断リンクを気にするよりも、自分の記事をどの程度露出させるか考えた方が効果的かもしれないですね。ココログに新着記事が表示されないようにしたら、TBのスパムが来なくなりました。それほど窓口を狭くしなくてもいいかと思い直して、元に戻しましたけど。
Scott さん>
確かに仰る通りなんですけども。
ただ
「ネットは公共スペースだから
無断リンク禁止は論理的におかしい」
というのはその通りなんですが
(それが前に書いた記事の結論で↓)
http://at-most-countable.seesaa.net/article/5372780.html
ただ、それだと話は終わってしまう訳で。
「無断リンク禁止」と言ってる人に
どうやったら届く言葉を書けるか
というのがこの記事ってのが、前提なんですよ。
(いくら論理的におかしいんだ
と言った所で話が通じないんですよ、
その人たちには)
それから
「善意のパワーは小さくて、悪意のパワーは大きい」
は確かにデフォルトですね。
だからこそ私は、意識的に「善意」を振りまいて
善意のパワーを少しでも大きくしたいですね。
元々、悪意のパワーの方が大きいのだから
不断の努力が必要にになりますし、
「そんなの無理」って考えもあるんですが
そこはあがきたいなって。
上々娘さん>
いつもどうもありがとうございます。
具体的にどういう事を想定しておられるか、は
トラックバックして下さる記事を読ませて頂きますが
1つ思うのは。
>すべてのサイトにおいては
>「無断リンク禁止いけないとはいえない」
>といえるんですよね。
については
「いけない」とか「良い」とかの問題かなぁ
って思うんですよね。
善悪で裁く問題かって話で。
それよりは、「効果的かどうか」で
考えていく問題じゃないのかなってのが
私の根っこの捉え方なんですけども。
netwind さん>
新参者をどう迎えるかってのは
確かに難しい問題なんですよね。
「元のコンセンサスに一致する人のみを受け入れる」
というのが一番、やりやすいんですが
新参者の意見も受け入れて
ルールやコンセンサスを、その都度見直すってやると
それはホントに大変ですよね。
quimito さん>
実は私は「無断リンク禁止」とは言ってませんが
新着記事を表示しない、pingも飛ばさない
身内に見てもらうだけのブログを持ってたりします。
そういう使い方だってアリだと思うんですよね。
ただ
それだって公開の位置に置いてるのだから
誰に見られるかは分からないし
どこからリンク貼られるかも分からない。
それに文句を言う筋合いはないし
どうしてもダメなら技術的にできないようにする方が
効果的じゃないのかって思うんですよね。
TBスパムですが、承認制にしてからは減りましたよ
さすがに。
だけど、過去記事は元のままなので
過去記事に入っちゃうんですけども・・・