やっぱり張本には「喝っ!」だ!
(ナベツネ歓迎だってさ。予想された事だけど)
こいつが球場に来たら、絶対にブーイングだぜ!
めたかです。
更新が滞っていて申し訳ないです。
実は、最近ちょっと面白いブログを見つけて
過去ログ含めて読み込んでいるんですよ。
それは、こちら。
・
柳田充弘の休憩時間 Intermission for Mitsuhiro Yanagidaこの柳田さんというのは、
超一流の生物学者で、
しかも見識なども研究者としては随一の方です。
日本の科学を代表する知性だと私は思っていて
そういう方が、かなり熱心にブログをやっておられる・・・
ちょっと、必読のブログが出てきましたですよ。
で、
まだ全ての過去ログは読めていないんですが、
読んでいて、思い出した事があります。
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匿名レフェリーとの対話科学の現場において、
論文の審査システムには、
「匿名」というのが重要な役目を果たしている
という話なんですよね。
詳しくは紹介の記事を読んで頂くとして、
かいつまんで説明しますと・・・
まず、科学雑誌に論文を投稿すると、
編集委員の中から適当な人が「担当」として決まります。
科学雑誌には、それぞれ「編集委員」として
著名な科学者がリストアップされているんですね。
有名雑誌の編集委員になる事は
一流の科学者・研究者の証とも言えますし
逆に、科学雑誌としては、
どういう人を編集委員としているか、というのが
その雑誌の信用を高めているとも言えます。
担当の編集委員が決まると
(それが誰かは投稿者に通知されて、
投稿者はその編集委員とやり取りをする事になります)
編集委員は、その論文を審査するのに適当と考える
適当な研究者を(普通)3人選んで、
その人に論文を渡しておかしな所がないか
厳密に読んで審査するように頼みます。
ここでポイントとなるのは
この3人の研究者が誰なのかが明かされない
という事なんです。
逆に、誰が審査しているかが明かされない、
という事が、
人間関係などに左右されずに
言いたい事を言う事を担保している訳ですね。
もっとも、
その「匿名性」に隠れて無茶苦茶言う事も可能
って思われるかもしれませんが、
審査を頼んだ編集委員の方は「誰か」は分かってるので
あまりにおかしい事を言ってると
それは編集委員が判断して、別の人に変えたりもします。
また、投稿者が、あまりにオカシイ審査員に対しては
変えてくれと、編集委員に要求する事もあるそうです。
(これ以上の詳しい事は
柳田さんの記事とか、
他に詳しく説明している文献を読んで下さい。)
科学という厳密な世界において
「匿名性」というのが
大きな役割を果たしているって事、
今のネットの「匿名性」の議論にも
参考になるのではって思いますので
議論の俎上にのせておこうと思います。
参考
・
『バカの壁』から科学の話